事務職はきつい?やめとけと言われる8つの理由と向いていない人・対策
「事務職はきついからやめとけ、と言われて不安になった」「座りっぱなしの仕事は自分に向いていないかも」――事務職への転職を考えるなかで、こんな声を目にして迷っていませんか? 事務職は「ラクそう」というイメージを持たれやすい一方で、実際に働いてみると「思っていたよりつらい」と感じる人がいるのも事実です。
この記事では、事務職がきつい・やめとけと言われる理由を8つに分けて整理したうえで、事務職のよいところ、きつさを感じやすい人・感じにくい人の特徴、きつさを減らす工夫、入社後のギャップを防ぐ求人の見極め方までを公平に解説します。「きつさ」の中身を知っておけば、自分に合う事務職を選ぶための判断材料になります。
事務職は本当にきつい?まず知っておきたいこと
結論からいうと、事務職がきついかどうかは人によって、そして職場によって大きく異なります。同じ「事務職」でも、会社の規模や業界、担当する業務、チームの雰囲気によって、忙しさや求められることはまったく違います。
たとえば、決まった手順で入力作業を進める職場もあれば、営業担当や取引先からの依頼に次々と対応する職場もあります。「事務職はきつい」という声の多くは、事務職そのものというより、その人の性格と職場の特徴が合っていなかったことから生まれているケースも少なくありません。
「きつい」の種類は大きく3つに分けられる
事務職で感じるきつさは、大きく次の3つに分けて考えると整理しやすくなります。自分が特に苦手そうなのはどれかを考えながら読み進めてみてください。
- 仕事内容のきつさ:単調な作業、ミスが許されないプレッシャー、繁忙期の業務量など
- 体のきつさ:長時間の座りっぱなし、パソコン作業による目や肩の疲れなど
- 環境・待遇のきつさ:人間関係が固定されやすい、評価されにくい、給与が上がりにくいなど
このように分けてみると、「仕事内容は向いていそうだけれど、体のケアは意識したほうがよさそう」など、具体的な対策が見えてきます。
きつさを感じやすいのは「入社して最初の数か月」
事務職に限らず、新しい仕事では入社直後がいちばんきつく感じやすい時期です。社内のルールや専門用語、システムの使い方、誰に何を聞けばよいかなど、覚えることが一度に押し寄せるためです。特に未経験から事務職に転職した場合は、パソコン作業のスピードや電話の取り次ぎに慣れるまで、思うように仕事が進まずに落ち込むこともあります。
ただ、こうしたきつさは、仕事の流れがつかめてくると少しずつ軽くなっていくことが多いものです。「最初の数か月は慣れるための期間」と考えておくだけでも、気持ちの負担はずいぶん変わります。
事務職がきつい・やめとけと言われる8つの理由
ここからは、事務職がきつい・やめとけと言われるときによく挙がる理由を8つ紹介します。どれも「事務職なら必ずこうなる」というものではなく、職場や担当業務によって感じ方が変わる点を前提に見ていきましょう。
1.単調な作業のくり返しで飽きやすい
事務職には、データ入力、書類のファイリング、伝票の処理など、同じ手順をくり返す業務が多くあります。販売や接客のように毎日違うお客さまと接する仕事から転職した方は、変化の少なさに物足りなさやつらさを感じることがあります。
一方で、同じ作業でも「もっと速く正確にできる方法はないか」と工夫する余地はあります。単調さをどう受け止めるかは、人によって大きく分かれるポイントです。
また、同じ作業のくり返しは、慣れてくると頭を使わずに進められるぶん、集中力が切れてミスにつながりやすいという面もあります。単調さそのものより、「集中が続かないこと」をきついと感じる人もいるため、作業の合間に小さな区切りをつけるなどの工夫が役立ちます。
2.座りっぱなしで体がつらい
事務職は、1日の大半をデスクでパソコンに向かって過ごすのが一般的です。立ち仕事から転職した方は「体力的にラクになった」と感じる一方で、肩こり・腰痛・目の疲れ・むくみなどに悩む人もいます。座りっぱなしのつらさは、働き始めてから気づくことが多いきつさのひとつです。
3.ミスが許されないプレッシャーがある
請求書の金額、取引先の宛名、社員の勤怠や給与にかかわるデータなど、事務職が扱う情報は会社のお金や信用に直結します。数字をひとつ間違えるだけで、取引先への謝罪や修正対応が必要になることもあり、「正確さ」を常に求められる緊張感をきついと感じる人は少なくありません。
4.繁忙期は忙しく、残業が増えることも
「事務職は定時で帰れる」というイメージがありますが、月末・月初、決算期、年末調整の時期など、業務が集中するタイミングでは残業が増えることがあります。繁忙期の時期や程度は職種や会社によって違うため、「いつ・どのくらい忙しくなるのか」を事前に知っておくことが大切です。
たとえば経理事務なら月末・月初の締め、人事・総務なら年末調整や入社シーズン、営業事務なら取引先の繁忙期に合わせて忙しくなる、といった傾向があります。忙しさに波があることを知っていれば、「今は踏ん張りどき」と気持ちを切り替えやすくなります。
5.人間関係が固定されやすい
事務職は同じ部署の少人数のメンバーと毎日顔を合わせて働くことが多く、異動も少ない職場では人間関係が長く固定されがちです。相性のよいメンバーに恵まれれば働きやすい反面、合わない人がいると逃げ場がなく、つらさが続きやすいという面があります。
特に少人数の事務チームでは、ひとりの先輩に仕事を教わる期間が長くなりやすく、その先輩との相性が働きやすさを大きく左右します。入社前に配属先の人数や年齢層、どんな雰囲気のチームなのかを確認しておくと、ミスマッチを減らしやすくなります。
6.成果が見えにくく、評価されにくい
営業職のように売上や契約数で成果が見える仕事と違い、事務職の仕事は「ミスなく、滞りなく進んでいる状態」が当たり前とされがちです。頑張っても感謝されにくい、評価につながりにくいと感じ、モチベーションを保ちにくくなる人もいます。
ただし、書類のミスが減った、問い合わせへの回答が早くなったなど、事務職の成果は周りの人の働きやすさとして表れます。日々の業務で工夫したことや改善したことをメモに残しておくと、評価面談の場で具体的に伝えやすくなり、自分自身の成長も実感しやすくなります。
7.給与が上がりにくいと感じることがある
事務職の給与は、求人や地域・企業規模によって大きく異なります。ただ、成果が数字で表れにくい分、歩合給やインセンティブ(成果に応じた報酬)のある職種と比べると、大きく収入を伸ばしにくいと感じる人もいます。
たとえば「例:月給22万円・賞与年2か月分の場合の年収は約308万円(22万円×12か月+22万円×2か月)」のように、月給だけでなく賞与や昇給の仕組みもふくめて考えることが大切です。事務職の給与の考え方は、事務職の年収の記事でくわしく解説しています。
8.AI・自動化で仕事がなくなる不安
近年は、AIやRPA(パソコンの定型作業を自動化する仕組み)の導入が進み、「事務職の仕事はなくなるのでは」という不安の声も聞かれます。たしかに、単純な入力や転記などの作業は自動化が進む可能性があります。
一方で、社内外の人と調整する、イレギュラーな問い合わせに対応する、ツールを使いこなして業務を改善するといった仕事は、人が担う部分として残りやすいと考えられます。「作業をこなす人」から「仕組みを使って仕事を回せる人」をめざすことで、不安を強みに変えることができます。
事務職の種類によって「きつさ」の傾向は違う
事務職と一口にいっても、職種によって忙しさの波や求められる力は異なります。主な事務職ごとに、きつさを感じやすいポイントと、それが合いやすい人を整理しました。
| 職種 | きつさを感じやすいポイント | 合いやすい人 |
|---|---|---|
| 一般事務 | 頼まれる業務の幅が広く、急な依頼で作業が中断されやすい | いろいろな仕事を柔軟にこなすのが苦にならない人 |
| 営業事務 | 営業担当や取引先からの急ぎの依頼、納期調整に追われることがある | テキパキ動くのが好きで、人をサポートすることにやりがいを感じる人 |
| 経理事務 | 月末・月初の締めや決算期に業務が集中し、数字の正確さを強く求められる | コツコツ数字を扱うのが好きで、期限に向けて計画的に動ける人 |
| 総務事務 | 備品管理から社内行事、来客対応まで担当範囲が幅広く、何でも屋になりやすい | 社内の人と関わるのが好きで、段取りを考えるのが得意な人 |
| 人事事務 | 入退社手続きや給与関連など、個人情報を扱う緊張感がある | 秘密を守れて、ていねいな対応ができる人 |
| 受付事務 | 来客や電話が続き、自分のペースで作業しにくい | 接客経験があり、人と接することが好きな人 |
たとえば経理事務の場合、締めの時期は忙しくなりやすい一方で、繁忙期がある程度決まっているため予定を立てやすいという面もあります。営業事務は急ぎの対応が多いぶん、「ありがとう、助かったよ」と直接感謝される場面も多い仕事です。事務職の種類ごとの仕事内容は、事務職の種類一覧の記事もあわせてご覧ください。
それでも事務職が選ばれる理由(よいところ)
ここまできつい面を中心に紹介してきましたが、事務職には多くのよいところもあります。きつさとよいところの両方を知ったうえで判断することが、後悔しない転職につながります。
| よいところ | 具体的な内容 |
|---|---|
| 生活リズムを整えやすい | 土日祝休み・日勤中心の求人が多く、シフト制の仕事に比べて予定を立てやすい |
| 体力的な負担が比較的少ない | 立ち仕事や重い荷物を運ぶ作業が少なく、長く続けやすい |
| スキルが身につき、どの業界でも活かせる | パソコンスキルやビジネスマナー、書類作成の力は多くの会社で通用する |
| ライフイベントと両立しやすい | 時短勤務や在宅勤務など、働き方の選択肢がある職場もある |
| 人を支えるやりがいがある | 社内のメンバーが働きやすくなるよう支える「縁の下の力持ち」として感謝される |
特に、販売・接客・介護などシフト制の仕事から転職した方からは、「土日に家族や友人と予定を合わせられるようになった」「体の疲れ方が変わった」という声がよく聞かれます。何を優先したいかによって、事務職のよさの感じ方も変わります。
きつさとよいところは表裏一体
事務職のきつさとよいところは、実は同じ特徴の裏と表であることが少なくありません。たとえば「単調でつまらない」と感じる人がいる一方で、同じ仕事を「毎日のリズムが安定していて落ち着く」と感じる人もいます。「座りっぱなしがつらい」は、立ち仕事で体を痛めた人にとっては「体がラクになった」というよさでもあります。
つまり、事務職の特徴そのものが良い・悪いのではなく、自分にとってどう感じられるかが大切です。次の章で、きつさを感じやすい人と感じにくい人の特徴を見ていきましょう。
事務職のきつさを感じやすい人・感じにくい人
事務職のきつさを感じるかどうかは、性格や働き方の好みによるところが大きいものです。次の表で、自分がどちらに近いかをチェックしてみましょう。
| きつさを感じやすい人 | きつさを感じにくい人 |
|---|---|
| 体を動かしていないと落ち着かない | 座ってじっくり作業するのが苦にならない |
| 毎日違う刺激や変化がほしい | 決まった流れで安定して働きたい |
| 細かい確認作業が面倒に感じる | 見直しや確認をきちんとするのが得意 |
| 成果を数字や売上で評価されたい | 周りの役に立つことにやりがいを感じる |
| 自分のペースだけで仕事を進めたい | 人から頼まれた仕事を優先して調整できる |
前職によって感じやすいギャップも違う
事務職のきつさは、前職で何をしていたかによっても感じ方が変わります。よくあるギャップと、前職の経験が活きる場面を整理しました。
| 前職 | 事務職で感じやすいギャップ | 活かせる経験 |
|---|---|---|
| 販売・接客 | お客さまと接する機会が減り、変化の少なさに物足りなさを感じる | 電話・来客対応での言葉づかい、相手の気持ちをくみ取る力 |
| 営業 | 成果が数字で見えにくく、評価されている実感を持ちにくい | 取引先とのやりとり、段取りやスケジュール管理の力 |
| 飲食 | 体を動かさない時間が長く、座りっぱなしがつらく感じる | ピーク時に複数の作業を同時に進める力、チームワーク |
| 介護 | 人の役に立っている手ごたえを感じにくい場面がある | 記録をていねいにつける習慣、報告・連絡・相談の徹底 |
| コールセンター | 電話以外の業務が増え、パソコン作業の比重が大きくなる | タイピングやシステム入力の慣れ、ていねいな電話応対 |
ギャップを知っておくと、「なぜきついのか」を冷静に受け止めやすくなります。同時に、前職の経験のなかには事務職でそのまま活かせる強みがたくさんあることにも気づけるはずです。
「向いていない」と決めつけなくて大丈夫
左側に当てはまる項目が多かったとしても、すぐに「事務職は向いていない」と決める必要はありません。たとえば、変化がほしい人は来客や電話対応の多い受付事務や営業事務、人と話すのが好きな人は総務事務を選ぶなど、職種の選び方しだいで向き不向きの感じ方は変わります。
自分の特徴をもう少しくわしく知りたい方は、事務職に向いている人の特徴7選もチェックしてみてください。自分の性格と職種の特徴を照らし合わせることで、無理なく続けられる選択肢が見えてきます。
事務職のきつさを減らす工夫
事務職で感じやすいきつさの多くは、日々のちょっとした工夫で軽くすることができます。ここでは、入社後すぐに実践できる工夫を紹介します。
ミスを防ぐ仕組みをつくる
ミスへのプレッシャーを減らすには、「気をつける」だけに頼らず、ミスが起きにくい仕組みをつくることが効果的です。次のような工夫を取り入れてみましょう。
- 業務ごとにチェックリストをつくり、確認漏れを防ぐ
- 数字の入力は、元の資料と画面を指さしで照らし合わせて確認する
- 急ぎの依頼でも、提出前に1分だけ見直す時間をとる
- 手順をメモやマニュアルにまとめ、毎回同じ流れで作業する
- わからないことはその場で確認し、思い込みで進めない
ミスをしてしまったときは、隠さずにすぐ報告することが大切です。早めに共有すれば、周りのフォローで大きな問題になる前に対処できることがほとんどです。
座りっぱなしの体をケアする
座りっぱなしによる体のつらさは、意識してケアすることで軽くできます。長く働き続けるためにも、次のような習慣を取り入れてみましょう。
- 1時間に1回は立ち上がり、コピーや書類の受け渡しのついでに歩く
- 椅子の高さやモニターの位置を調整し、無理のない姿勢で作業する
- 目の疲れを感じたら、遠くを見るなどして目を休める
- 昼休みに軽く散歩したり、肩や首を回したりしてこりをほぐす
- 休日はウォーキングやストレッチなど、体を動かす時間をつくる
コミュニケーションで仕事を進めやすくする
事務職は黙々と作業する仕事と思われがちですが、実は周りとのコミュニケーションが仕事の進めやすさを大きく左右します。依頼を受けるときに期限と優先順位を確認する、作業の進み具合をこまめに共有する、といった小さな声かけが、急な依頼や行き違いを減らしてくれます。
また、人間関係が固定されやすい職場だからこそ、あいさつやお礼をていねいに伝えることが大切です。販売や接客で培った「相手の立場に立った対応」は、事務職でもそのまま活かせる強みです。
繁忙期は段取りで乗り切る
月末の締めや決算期など、忙しくなる時期がある程度決まっている仕事では、前もって準備できることを早めに片づけておくのが効果的です。たとえば、毎月同じ形式でつくる書類はひな形を用意しておく、繁忙期の前に書類の整理やデータの確認を済ませておく、といった工夫が考えられます。
また、仕事を抱えきれないと感じたら、早めに上司や先輩に相談することも大切です。ひとりで抱え込んで期限ぎりぎりになるよりも、優先順位を一緒に整理してもらったほうが、結果的にチーム全体の負担も軽くなります。
スキルを伸ばして評価につなげる
「評価されにくい」「給与が上がりにくい」というきつさには、スキルアップで対応する方法があります。ExcelやWordのスキルを高める、MOSや日商簿記などの資格に挑戦する、業務の手順を見直して効率化を提案する――こうした取り組みは、目に見える成果として評価につながりやすくなります。資格は取ること自体が目的ではありませんが、学んだ知識は日々の業務の正確さやスピードにも表れます。
入社後のギャップを防ぐ求人・職場の見極め方
事務職のきつさの多くは、「思っていた仕事と違った」というギャップから生まれます。求人票や面接の段階でしっかり確認しておけば、入社後の「こんなはずじゃなかった」を減らすことができます。
求人票で確認したいポイント
| 確認項目 | チェックしたいこと |
|---|---|
| 仕事内容 | 「一般事務」とだけ書かれていないか。電話対応や来客対応の割合、担当業務が具体的に書かれているか |
| 残業時間 | 月平均の残業時間の目安や、繁忙期についての記載があるか |
| 配属部署・人数 | 何人のチームで働くのか。一人で事務を担当する職場ではないか |
| 研修・教育体制 | 未経験者向けの研修やOJT、マニュアルの有無 |
| 給与・昇給 | 基本給と手当の内訳、賞与や昇給の実績についての記載 |
| 休日・働き方 | 年間休日、土日祝休みか、有給休暇の取りやすさ |
求人票の読み方をもっとくわしく知りたい方は、働きやすい事務職求人の見分け方(求人票の8つのポイント)も参考にしてください。
面接で確認したいポイント
求人票だけではわからないことは、面接の逆質問の時間を使って確認しましょう。聞き方を工夫すれば、働く意欲を伝えながら職場の実態を知ることができます。
- 「1日の仕事の流れを教えていただけますか?」
- 「業務が忙しくなる時期や、その時期の働き方について教えてください」
- 「配属予定の部署は何名くらいで、どのような方が活躍されていますか?」
- 「入社後はどのように仕事を覚えていく流れになりますか?」
- 「業務でよく使うソフトやシステムがあれば教えてください」
残業や休日について聞くのは勇気がいるかもしれませんが、「長く働きたいので確認したい」という前向きな姿勢で質問すれば、マイナスの印象にはなりにくいものです。逆質問は面接の最後に時間をとってもらえることが多いため、聞きたいことを2〜3個メモして準備しておきましょう。
「未経験歓迎」の中身も確認する
求人票に「未経験歓迎」と書かれていても、入社後のサポートの手厚さは会社によって違います。先輩が隣について教えてくれる職場もあれば、最初からある程度ひとりで業務を任される職場もあります。未経験の方ほど「誰に、どのように教わるのか」を確認しておくと、入社後のきつさを大きく減らせます。
また、「幅広い業務をお任せします」という表現は、裏を返せば担当範囲が決まっていないということでもあります。どんな業務がどのくらいの割合なのか、面接で具体的に聞いておくと安心です。
可能であれば、面接のときにオフィスの様子を見せてもらうのもおすすめです。社員同士の会話の雰囲気、デスクの配置、電話の鳴る頻度などから、働くイメージをつかみやすくなります。インターネット上の口コミは参考になる一方、個人の感想であることも多いため、ひとつの意見をうのみにせず、複数の情報を組み合わせて判断しましょう。
それでも事務職をめざすならどうする?
きつい面も理解したうえで「やっぱり事務職で働きたい」と思えたなら、それは大きな一歩です。ここでは、事務職をめざすときの進め方を紹介します。
- 自分が避けたいきつさを明確にする:「座りっぱなしは平気だが、急ぎの対応が続くのは苦手」など、優先順位をつける
- 合いそうな職種を絞る:一般事務・営業事務・経理事務など、仕事内容を比べて候補を決める
- 前職の経験を強みとして整理する:接客での気配りや、ミスを防ぐ工夫などを具体的なエピソードにまとめる
- 基本的なパソコンスキルを身につける:WordやExcelの基本操作、タイピングに慣れておく
- 求人の中身を見極めて応募する:仕事内容や残業、研修体制を確認し、納得できる求人に応募する
事務職は応募が集まりやすい人気の職種です。厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」によると、一般事務の職業の有効求人倍率は0.28倍(全体の有効求人倍率は1.18倍)で、求職者の数に比べて求人が少ない状況です。だからこそ、自分に合う求人を見極め、準備をしてから応募することが大切です。応募書類では、事務職を選ぶ理由と前職の経験を結びつけて伝えられるよう準備しておきましょう。
「求人票だけでは職場の雰囲気がわからない」「自分に合う職種を相談したい」という方は、事務職専門の転職エージェントを活用するのもひとつの方法です。まずは未経験OKの事務職求人を眺めて、どんな仕事があるのかを知るところから始めてみましょう。
応募前にパソコン作業を体験しておく
事務職の仕事が自分に合うかどうか不安な方は、応募前に自宅でパソコン作業を試してみるのもおすすめです。たとえば、Excelで家計簿や簡単な表をつくってみる、Wordで案内文を1枚作成してみる、タイピング練習を毎日15分続けてみる、といった方法があります。
実際に手を動かしてみると、「黙々と作業するのは意外と楽しい」「長時間続けると肩がこる」など、自分なりの向き不向きが見えてきます。体験を通じて感じたことは、面接で志望動機や意欲を伝える材料にもなります。
「事務職のきつさは理解したけれど、自分に合う職場の見分け方に自信がない」という方もいるでしょう。求人票に書かれている情報には限りがあるため、ひとりで判断しようとすると不安が大きくなりがちです。
事務職専門の転職エージェントに相談すれば、職場の雰囲気や忙しさの傾向など、求人票だけではわかりにくい情報を教えてもらえることがあります。エージェントの使い方や選び方は、事務職の転職エージェントの選び方で紹介しています。
よくある質問
Q. 事務職は「やめとけ」と言われるほどきつい仕事ですか?
すべての事務職がきついわけではありません。単調さや座りっぱなし、ミスへのプレッシャーなどをきついと感じる人がいる一方で、生活リズムを整えやすい、体力的な負担が少ないといった理由で「転職してよかった」と感じる人もいます。自分に合う職種や職場を選べるかどうかが大きなポイントです。
Q. 事務職はずっと座りっぱなしですか?
デスクワークが中心なので、座っている時間が長いのは事実です。ただし、来客対応や郵便物の仕分け、備品の補充、書類の受け渡しなどで席を立つ場面もあります。総務事務や受付事務のように、比較的動く機会が多い職種もあるため、仕事内容を確認して選ぶとよいでしょう。
Q. ミスが多い自分でも事務職は続けられますか?
ミスをゼロにするのは誰にとっても難しいことです。大切なのは、チェックリストや見直しの習慣など、ミスを減らす仕組みを自分なりに持つことです。入社後に研修やマニュアルが整っている職場を選ぶと、仕事を覚えるまでの不安も小さくなります。
Q. 事務職はAIに仕事を奪われてなくなりますか?
単純な入力作業などは自動化が進む可能性がありますが、人との調整やイレギュラー対応、業務の改善など、人が担う仕事は残りやすいと考えられます。新しいツールに抵抗なく取り組み、使いこなせる人は、これからの事務職でも活躍しやすいでしょう。
Q. 事務職に転職して「きつい」と感じたら、すぐに辞めてもいいですか?
働き始めは覚えることが多く、誰でもきつさを感じやすい時期です。まずは何がつらいのかを整理し、上司や先輩に相談してみましょう。業務の進め方や担当を調整してもらうことで改善する場合もあります。それでも体調を崩すほどつらい場合は、無理をせず次の選択肢を考えることも大切です。
Q. 一人事務はきついですか?
一人事務(会社の事務を一人で担当する働き方)は、自分のペースで仕事を進めやすい一方で、困ったときに相談できる相手がいない、休みを取りにくいといったきつさを感じることがあります。未経験の場合は、教えてくれる先輩がいる職場のほうが安心して仕事を覚えやすいため、求人票や面接で事務担当の人数を確認しておきましょう。
まとめ:きつさの中身を知って、自分に合う事務職を選ぼう
事務職がきつい・やめとけと言われる理由には、単調さ、座りっぱなし、ミスへのプレッシャー、繁忙期、人間関係の固定、評価や給与の伸びにくさ、AIへの不安などがあります。ただし、そのきつさの感じ方は、職種や職場、そして自分の性格によって大きく変わります。
きつさとよいところの両方を知り、求人票や面接でしっかり確認することで、入社後のギャップは減らせます。まずは未経験OKの事務職求人をチェックして、気になる仕事を探してみましょう。
「自分に合う事務職がわからない」「職場の雰囲気を知ってから応募したい」という方は、かもめワークスの無料転職相談をご利用ください。事務職専門のキャリアアドバイザーが、あなたの希望や不安をうかがいながら、長く働ける職場探しをお手伝いします。