未経験から事務職をめざす人におすすめの資格5選|選び方と勉強のコツ
「未経験から事務職をめざすなら、何か資格を取ったほうがいいの?」「たくさんありすぎて、どれを選べばいいかわからない」――事務職への転職を考えはじめると、資格について気になる方は多いものです。
この記事では、未経験から事務職をめざす方におすすめの資格を、目的別にわかりやすく紹介します。資格が本当に必要なのかどうか、選び方のポイント、効率よく勉強するコツ、履歴書への書き方まで解説するので、資格選びの参考にしてください。
そもそも事務職に資格は必要?
結論からいうと、事務職に就くために必須の資格はありません。実際に、資格を持っていなくても未経験から事務職として採用されている方はたくさんいます。
ただし、資格があると次のようなメリットがあります。
- スキルを客観的に証明できる:「Excelが使えます」と書くよりも、資格名を書いたほうが、どの程度できるのかが採用担当者に伝わりやすい
- 意欲をアピールできる:未経験でも、事務職になるために自分から行動していることが伝わる
- 入社後に役立つ:資格の勉強で身につけた知識は、実際の業務でもそのまま活かせる
- 自信につながる:「未経験だけど、これだけは勉強した」という事実が、面接での自信にもなる
つまり資格は「なくても事務職になれるけれど、あると有利になりやすいもの」です。特に未経験の方にとっては、経験の代わりにスキルと意欲を示す材料になります。
未経験から事務職をめざす人におすすめの資格
まずは、事務職で役立つ代表的な資格を一覧で確認しましょう。
| 資格名 | 身につくこと | 特におすすめの職種 |
|---|---|---|
| MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト) | Word・Excelなどの実践的な操作スキル | すべての事務職 |
| 日商PC検定 | ビジネス文書作成やデータ活用など、仕事でパソコンを使う力 | 一般事務・営業事務 |
| 日商簿記検定(3級) | お金の流れや帳簿のつけ方など、経理の基礎知識 | 経理事務・営業事務 |
| 秘書検定 | ビジネスマナー、言葉づかい、来客・電話対応 | 一般事務・受付 |
| ITパスポート | ITの基礎知識、情報セキュリティの考え方 | 一般事務・社内の情報管理を担う事務 |
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOSは、WordやExcel、PowerPointなどのMicrosoft Office製品を使いこなせることを証明する資格です。事務職ではWordとExcelを毎日のように使うため、未経験の方が最初に挑戦する資格として特におすすめです。
試験はパソコンを使って実際に操作する形式なので、勉強した内容がそのまま仕事で使えるスキルになります。まずは使用頻度の高いExcelとWordから取り組むとよいでしょう。試験は全国のテストセンターで随時受験できるため、自分のペースで計画を立てやすいのも魅力です。
日商PC検定
日商PC検定は、日本商工会議所が実施する、ビジネスの現場でパソコンを使う力を測る検定です。「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の分野があり、ソフトの操作だけでなく、ビジネス文書のルールやデータのまとめ方など、実務に近い知識も問われるのが特徴です。社内文書や取引先向けの書類を作る機会が多い事務職と相性のよい資格です。
日商簿記検定(3級)
簿記は、会社のお金の出入りを記録・整理するための知識です。日商簿記3級では、仕訳や帳簿のつけ方、決算の基本など、経理の土台となる知識を学べます。
経理事務をめざす方はもちろん、見積書や請求書を扱う営業事務や、売上データを扱う一般事務でも役立ちます。「数字に強い」ことを示せる資格なので、事務職全般でアピールしやすいのもポイントです。ネット試験も実施されているので、日程を調整しやすくなっています。
秘書検定
秘書検定は、秘書だけでなく、社会人として必要なビジネスマナーや言葉づかい、仕事への向き合い方を学べる検定です。電話や来客の対応、敬語の使い方など、事務職で毎日のように使う知識が身につきます。
「社会人経験が短くてマナーに自信がない」「アルバイト経験が中心で、ビジネスの場での振る舞いを学びたい」という方におすすめです。面接での受け答えにも活かせるので、転職活動中に勉強しておくと一石二鳥です。
ITパスポート
ITパスポートは、ITに関する基礎知識を証明する国家試験です。パソコンやネットワークの仕組み、情報セキュリティ、会社の経営や法律に関する基本的な知識まで幅広く学べます。最近はどの会社でもITツールを使って仕事をしているため、ITの基礎を理解している事務スタッフは重宝されやすい傾向があります。
自分に合った資格の選び方
資格はたくさん取ればよいというものではありません。次の3つのポイントを意識して、自分に合った資格を選びましょう。
1. めざす事務職の種類から選ぶ
経理事務をめざすなら簿記、一般事務ならMOSや日商PC検定、受付や来客対応の多い事務なら秘書検定、というように、めざす職種で使う知識から選ぶのが基本です。まだ職種が決まっていない方は、どの事務職でも役立つMOS(Excel・Word)から始めるのがおすすめです。
2. 今の自分のスキルから選ぶ
パソコンに苦手意識がある方は、まずMOSで基本操作を身につけるのが近道です。すでにパソコン操作に慣れている方は、簿記やITパスポートなど、知識の幅を広げる資格に挑戦すると、ほかの応募者との差をつけやすくなります。
3. 転職活動のスケジュールから選ぶ
資格の勉強に時間をかけすぎて、転職活動のタイミングを逃してしまってはもったいありません。「いつまでに転職したいか」から逆算して、無理なく取れる資格を選びましょう。資格の取得を待たずに、勉強しながら応募を始めるのもひとつの方法です。
働きながらでも続けられる勉強のコツ
- 目標の試験日を先に決める:ゴールが決まると、毎日の勉強量を逆算しやすくなる
- 毎日少しずつ続ける:まとめて長時間やるよりも、1日30分でも毎日続けるほうが身につきやすい
- 実際に手を動かす:MOSやPC検定は、テキストを読むだけでなく、実際にパソコンで操作して覚える
- 過去問や模擬試験を活用する:出題の傾向や時間配分に慣れておくと、本番で落ち着いて取り組める
- スキマ時間を使う:通勤時間にスマートフォンで用語を覚えるなど、細切れの時間も有効活用する
資格は履歴書にどう書く?
取得した資格は、履歴書の「免許・資格」欄に正式名称で書きましょう。たとえば「簿記3級」ではなく「日本商工会議所簿記検定試験3級 合格」、「MOS」ではなく「Microsoft Office Specialist Excel 合格」のように記載します。取得年月も忘れずに書きましょう。
まだ合格していなくても、勉強中であれば「〇〇取得に向けて勉強中(〇月受験予定)」と書くことができます。未経験の方にとっては、事務職に向けて行動していることを示すよいアピールになります。面接で「どんな勉強をしていますか?」と聞かれたときに答えられるよう、学んでいる内容を説明できるようにしておきましょう。
資格以外に準備しておきたいことは、「未経験から事務職になるには?仕事内容・必要なスキル・転職成功の5ステップを解説」でまとめています。志望動機の書き方は「未経験から事務職への志望動機の書き方」もあわせてご覧ください。
資格と同じくらい大切なこと
資格は心強い武器になりますが、採用担当者が見ているのは資格だけではありません。未経験者の採用では、「一緒に働きたいと思える人柄か」「入社後に前向きに仕事を覚えてくれそうか」も重視されます。
たとえば、前職での丁寧なお客様対応や、ミスを防ぐために工夫したこと、周りと協力して仕事を進めた経験などは、資格と同じくらい大切なアピールポイントです。資格の勉強と並行して、これまでの経験を振り返り、事務の仕事でどう活かせるかを言葉にしておきましょう。資格とエピソードの両方がそろうと、未経験でも説得力のある自己PRになります。
事務職の資格についてよくある質問
Q. 資格を取ってから転職活動を始めるべきですか?
必ずしも資格の取得を待つ必要はありません。転職活動には時間がかかることもあるため、勉強を続けながら応募を始めるのもひとつの方法です。「勉強中」であることも、意欲のアピールになります。
Q. 複数の資格を取ったほうが有利ですか?
資格の数よりも、めざす職種との関連性のほうが大切です。たくさんの資格を浅く取るよりも、MOSや簿記など、仕事で実際に使う資格をしっかり身につけるほうが評価されやすいでしょう。
Q. 独学でも合格できますか?
今回紹介した資格は、市販のテキストや問題集を使って独学で合格をめざす方も多い資格です。独学が不安な方は、オンライン講座や職業訓練などを利用するのもよいでしょう。
まとめ:資格は「事務職への第一歩」を後押ししてくれる
- 事務職に必須の資格はないが、スキルと意欲を示す材料として役立つ
- 迷ったら、どの事務職でも役立つMOS(Excel・Word)から始めるのがおすすめ
- 経理なら簿記、マナーに自信をつけたいなら秘書検定など、めざす職種に合わせて選ぶ
- 勉強中の資格も履歴書に書けるので、転職活動と並行して進めよう
「どの資格から始めればいいか相談したい」「資格がなくても応募できる求人を知りたい」という方は、事務職専門の転職エージェントかもめワークスにお気軽にご相談ください。あなたの経験や希望に合わせて、事務職への最短ルートを一緒に考えます。