在職中の転職活動の進め方|スケジュールの目安と仕事と両立するコツ
「今の仕事を続けながら、事務職への転職活動を進めたい」――収入を途切れさせずに転職したいと考える方にとって、在職中の転職活動は安心感のある選択肢です。一方で、「仕事が忙しくて時間が取れない」「面接の日程調整はどうすればいい?」「退職はいつ伝えればいいの?」など、悩みもつきものです。
この記事では、在職中に転職活動を進める方法とスケジュールの目安を、準備から内定・退職・入社までの流れに沿って解説します。時間を上手に使うコツや、今の職場との付き合い方のポイントも紹介します。
在職中の転職活動と退職後の転職活動、どちらがいい?
転職活動は「在職中に進める」方法と「退職してから進める」方法があります。それぞれのメリット・デメリットを比べてみましょう。
| 在職中に進める | 退職してから進める | |
|---|---|---|
| 収入 | 途切れないので安心 | 収入がない期間が生まれる |
| 時間 | 限られた時間でやりくりが必要 | 転職活動に集中できる |
| 面接の日程 | 調整が難しいことがある | 柔軟に対応しやすい |
| 気持ちの余裕 | 焦らずに企業を選びやすい | 早く決めなければと焦りやすい |
| ブランク | 空白期間ができない | 長引くと空白期間になる |
経済的な不安を減らし、焦らずに自分に合う職場を選ぶという意味では、在職中に転職活動を始めるのがおすすめです。ただし、心身の不調などで今の職場を続けるのが難しい場合は、無理をせず退職を優先しましょう。
転職活動を始める前に確認しておきたいこと
- 就業規則の退職ルール:退職の申し出は何か月前までか、退職願の提出方法など
- 有給休暇の残り日数:面接や退職前の消化に使える日数を把握しておく
- 賞与の支給時期:支給日の在籍が条件になっていることが多いため、退職時期の参考にする
- 繁忙期の時期:引き継ぎや有給消化のしやすさに関わる
これらを先に確認しておくと、入社日の相談や退職のタイミングを決めるときに慌てずにすみます。
転職活動の全体スケジュール(目安:2〜3か月)
在職中の転職活動は、準備を始めてから入社まで、おおむね2〜3か月を目安に考えておくとよいでしょう。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 1〜2週目 | 自己分析・希望条件の整理、情報収集、転職エージェントへの相談 |
| 2〜4週目 | 履歴書・職務経歴書の作成、求人選び・応募 |
| 1〜2か月目 | 書類選考・面接(1社あたり面接1〜3回が一般的) |
| 2か月目 | 内定・条件の確認、入社日の調整 |
| 2〜3か月目 | 退職の申し出、引き継ぎ、有給休暇の消化、入社 |
会社の就業規則で「退職の申し出は1か月前まで」などと決められていることが多いため、内定から入社までは1〜2か月ほどかかると考えておきましょう。
在職中の転職活動を進める6つのステップ
ステップ1:転職の目的と希望条件を整理する
まずは「なぜ転職したいのか」「次の職場で何を叶えたいのか」を書き出しましょう。事務職を目指す理由や、休日・勤務地・給与などの希望条件の優先順位を決めておくと、求人選びがスムーズになります。条件の整理のしかたは「働きやすい事務職求人の見分け方」でも紹介しています。
ステップ2:応募書類を準備する
履歴書と職務経歴書を作成します。一度しっかり作っておけば、応募先に合わせて少し調整するだけで使い回せるので、時間のある週末などにまとめて準備しておくのがおすすめです。
ステップ3:求人を探して応募する
求人サイトや転職エージェントを使って求人を探します。在職中は時間が限られるため、応募しすぎて面接の予定が詰まりすぎないよう、同時に選考を進めるのは3〜5社程度にしておくと管理しやすくなります。
ステップ4:面接を受ける
面接は平日の日中に設定されることが多いため、日程調整が在職中の転職活動の大きな壁になります。最近はオンライン面接を実施する企業や、夕方以降の面接に対応してくれる企業も増えています。有給休暇や半休を上手に活用しましょう。
ステップ5:内定・条件を確認する
内定が出たら、給与・休日・勤務時間・入社日などの条件を書面で確認します。複数の企業から内定が出た場合は、最初に決めた優先順位に沿って比較し、納得して入社先を決めましょう。
ステップ6:退職の手続きを進める
入社先が決まってから、今の職場に退職の意思を伝えます。内定前に退職を伝えるのは避けましょう。引き継ぎの期間や有給休暇の消化も考えて、余裕を持った退職日を相談するのがポイントです。
退職を伝えるときの流れと伝え方
退職の意思は、まず直属の上司に、直接口頭で伝えるのが基本です。いきなり退職願を提出したり、同僚に先に話したりするのは避けましょう。「ご相談したいことがあるので、お時間をいただけますか」と声をかけ、会議室など二人で話せる場所で伝えます。
お忙しいところ申し訳ありません。私事で恐縮ですが、〇月末で退職させていただきたく、ご相談にまいりました。新しい環境で事務職としてのキャリアを積みたいと考え、次の職場も決まっております。退職日までは、引き継ぎをしっかり行い、ご迷惑をおかけしないよう努めます。
退職理由は前向きな内容を簡潔に伝え、今の職場への不満を並べるのは避けましょう。強く引き止められることもありますが、次の職場が決まっていることを伝え、感謝の気持ちとともに意思をはっきり示すことが大切です。
忙しくても転職活動を進める時間の使い方
- スキマ時間に求人をチェックする:通勤時間や昼休みに、スマートフォンで求人を探したり、企業のホームページを読んだりする
- 作業の日を決める:「応募書類は日曜日の午前中に作る」など、転職活動の時間をあらかじめ確保しておく
- オンライン面接を活用する:移動時間がかからず、仕事の合間でも対応しやすい
- 転職エージェントに任せられることは任せる:求人探しや面接の日程調整、条件の交渉などを代行してもらえる
転職エージェントを上手に使うコツ
在職中の転職活動では、転職エージェントを活用すると負担を大きく減らせます。より上手に活用するためのポイントを押さえておきましょう。
- 希望条件は正直に伝える:休日や残業、給与など、譲れない条件は遠慮せずに伝えるとミスマッチが減る
- 連絡の取りやすい時間帯を伝える:仕事中に電話に出られない場合は、メールやLINEでの連絡を希望するなど相談しておく
- 面接の感想を共有する:良かった点・不安な点を伝えると、次の求人紹介や企業への確認に活かしてもらえる
- 条件交渉や入社日の調整を任せる:自分からは言いにくいことも、エージェントを通せばスムーズに伝えられる
在職中の転職活動で気をつけたいこと
今の職場に知られないようにする
転職活動中であることは、内定が出て退職を伝えるまでは周りに話さないのが無難です。会社のパソコンやメールアドレスで転職活動をするのも避けましょう。
今の仕事をおろそかにしない
転職活動に気を取られて、今の仕事で周りに迷惑をかけてしまっては本末転倒です。最後まで責任を持って働く姿勢は、円満な退職にもつながります。
引き継ぎを丁寧に行う
退職が決まったら、担当している業務の手順や注意点をまとめて、後任の人にしっかり引き継ぎましょう。お世話になった職場と良い関係のまま退職することが、気持ちよく新しいスタートを切るための大切なポイントです。
在職中の転職活動がうまくいく人の共通点
忙しい中でも転職を実現している人には、いくつかの共通点があります。
- ゴールの時期を決めている:「〇月までに転職する」と期限を決めることで、行動に移しやすくなる
- 完璧を目指しすぎない:応募書類に時間をかけすぎず、まずは応募してみて、選考の中で改善していく
- 一人で抱え込まない:家族や信頼できる人、転職のプロに相談しながら進めている
- 体調管理を優先している:仕事と転職活動の両立は負担が大きいため、睡眠や休息をしっかり取っている
転職活動は、思うように進まない時期があって当たり前です。落ち込みすぎず、一つひとつの経験を次に活かしていきましょう。
在職中の転職活動についてよくある質問
Q. 面接のために仕事を休むときは、理由を伝えるべきですか?
有給休暇の取得理由は、原則として会社に詳しく説明する必要はありません。「私用のため」と伝えれば十分です。
Q. 内定後、入社日はどのくらい待ってもらえますか?
企業によって異なりますが、在職中であることを考慮して1〜2か月程度待ってもらえることが一般的です。内定が出た時点で、退職に必要な期間を伝えて相談しましょう。
Q. 転職活動が長引いたらどうすればいいですか?
3か月以上たっても内定が出ない場合は、応募書類の内容や応募先の選び方、希望条件の優先順位を見直してみましょう。一人で悩まずに、転職エージェントなど第三者の意見を聞くのもおすすめです。
まとめ:計画的に進めれば、在職中でも転職は実現できる
- 収入を確保しながら焦らずに企業を選べるのが、在職中の転職活動のメリット
- 準備から入社までは2〜3か月が目安。内定から入社まで1〜2か月かかることも想定しておく
- 応募書類は時間のあるときにまとめて準備し、面接はオンラインや有給休暇を活用する
- 退職は内定が出てから伝え、引き継ぎを丁寧に行って円満に退職する
「仕事が忙しくて転職活動の時間が取れない」という方こそ、転職エージェントの活用がおすすめです。事務職専門の転職エージェントかもめワークスでは、面談は即日・夜間・土日も対応可能。求人のご紹介から面接の日程調整まで、在職中の方の転職活動をしっかりサポートします。事務職の求人一覧もあわせてご覧ください。