事務職の種類一覧|14種類の仕事内容・向いている人・未経験からの始めやすさ
「事務職に転職したいけれど、種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」「一般事務と営業事務以外にどんな事務があるの?」と悩んでいませんか?事務職と一口にいっても、会社のどの部門を支えるかによって、仕事内容も求められるスキルも大きく変わります。
この記事では、代表的な事務職の種類を14種類ピックアップし、仕事内容・向いている人・必要なスキルや資格・未経験からの始めやすさを一覧で比較します。前職の経験別の選び方や、未経験から始めやすい種類、将来のキャリアの広がりも紹介するので、自分に合った事務職を見つける参考にしてください。
事務職とは?種類を知る前に押さえたい基本
事務職とは、書類の作成やデータの入力・管理、電話やメールでの対応などを通して、会社の業務がスムーズに進むように支える仕事です。営業や販売のように直接売上をつくる部門に対して、事務職は「バックオフィス(後方支援)」と呼ばれることもあります。
事務職の種類は、大きく分けると次の3つのタイプに整理できます。
- 幅広い業務を担当する事務:一般事務、データ入力、受付など
- 特定の部門を支える事務:営業事務、経理事務、人事事務、総務事務、労務事務など
- 業界の専門知識が必要な事務:貿易事務、医療事務、法律事務、学校事務など
どの種類の事務職でも、パソコンの基本操作と、周りの人と気持ちよくやりとりするコミュニケーション力は共通して求められます。そのうえで、種類ごとに必要な知識や、仕事の進め方の特徴が異なると考えるとわかりやすいでしょう。
事務職の種類一覧【14種類を表で比較】
まずは、代表的な事務職14種類の仕事内容と、未経験からの始めやすさを一覧で比べてみましょう。始めやすさは一般的な傾向で、実際には求人ごとに応募条件が異なります。
| 事務職の種類 | 主な仕事内容 | 未経験からの始めやすさ |
|---|---|---|
| 一般事務 | 書類作成、データ入力、電話・来客対応、備品管理など | 始めやすい |
| 営業事務 | 見積書・請求書の作成、受発注管理、納期調整など | 始めやすい |
| 経理事務 | 伝票処理、経費精算、請求書発行、入出金管理など | 簿記の知識があると有利 |
| 人事事務 | 採用のサポート、入退社手続き、研修の準備など | アシスタントからなら挑戦しやすい |
| 総務事務 | 備品・設備の管理、社内行事の運営、文書管理など | 始めやすい |
| 労務事務 | 勤怠管理、給与計算、社会保険の手続きなど | 知識の習得が必要。アシスタントから |
| 貿易事務 | 輸出入の書類作成、船や飛行機の手配、通関の手続きなど | 英語力や専門知識があると有利 |
| 医療事務 | 病院やクリニックの受付、会計、診療報酬の請求など | 未経験可の求人もある |
| 法律事務 | 法律事務所での書類作成、裁判所とのやりとりの補助など | 正確さと守秘意識が必要 |
| 学校事務 | 学校の窓口対応、学費・備品の管理、行事のサポートなど | 私立校などで未経験可の求人もある |
| 受付 | 来客対応、電話の取り次ぎ、会議室の予約管理など | 接客経験を活かしやすい |
| 秘書 | 役員のスケジュール管理、来客対応、出張手配など | ビジネスマナーがあると有利 |
| データ入力 | 各種データのパソコン入力、入力内容のチェックなど | 始めやすい |
| カスタマーサポート系事務 | メール・電話での問い合わせ対応、受注処理、記録の管理など | 接客・電話対応の経験を活かしやすい |
表を見るとわかるように、事務職の中には、特別な資格がなくても始めやすい種類と、専門知識があると有利な種類があります。未経験の方は、まず始めやすい種類から検討し、興味のある専門事務は「次のステップ」として考えるのもひとつの方法です。
同じ種類でも業界によって仕事内容は変わる
事務職の仕事内容は、種類だけでなく、働く会社の業界によっても変わります。たとえば同じ営業事務でも、メーカーでは製品の受発注や納期の管理、不動産会社では契約書類の作成や物件情報の入力、IT企業では契約管理やシステムへのデータ登録が中心になることがあります。
求人を見るときは、事務職の種類とあわせて「どんな業界の会社か」「どんな商品やサービスを扱っているか」にも注目しましょう。興味を持てる業界を選ぶと、仕事を覚える楽しさも感じやすくなります。
事務職の種類ごとの仕事内容と向いている人
ここからは、14種類の事務職について、仕事内容と向いている人をもう少しくわしく見ていきましょう。
一般事務
一般事務は、書類作成やデータ入力、電話・来客対応、郵便物の仕分け、備品の管理など、会社の事務作業を幅広く担当する仕事です。部署を問わずさまざまな人から依頼を受けるため、優先順位をつけてコツコツと仕事を進められる人や、周りへの気配りができる人に向いています。
やりがいは、「ありがとう」「助かったよ」と直接感謝される場面が多いことです。一方で、頼まれる仕事の種類が多いため、急ぎの依頼が重なったときに優先順位を判断する力が求められます。
営業事務
営業事務は、営業担当者をサポートする仕事です。見積書や請求書の作成、受発注の管理、納期の調整、取引先からの問い合わせ対応などを行います。社内外の人とやりとりする機会が多いので、人と話すことが好きな人や、先回りして動ける人に向いています。一般事務との違いは、一般事務と営業事務の違いの記事でくわしく解説しています。
やりがいは、自分のサポートで営業担当者が成果を上げ、チームで目標を達成できたときの喜びです。月末や繁忙期には受注や請求の処理が集中しやすく、スピードと正確さの両方が求められる場面もあります。
経理事務
経理事務は、会社のお金の流れを記録・管理する仕事です。伝票の処理や経費精算、請求書の発行、入出金の確認などを担当し、経験を積むと月次決算や年次決算の補助も任されるようになります。数字を扱うことが苦にならない人や、細かい確認作業が得意な人に向いています。くわしくは経理事務の仕事内容と未経験からなる方法をご覧ください。
やりがいは、会社のお金の動きを通して経営の仕組みが見えてくることや、専門性が身につき長く働けることです。月末や決算期は忙しくなりやすく、1円の違いも見逃さない注意力が必要になります。
人事事務
人事事務は、社員の採用や育成に関わる事務を担当します。求人の掲載や応募者との日程調整、面接の準備、入退社の手続き、研修の準備などが主な仕事です。人の役に立ちたい気持ちが強い人や、個人情報をていねいに扱える人に向いています。
やりがいは、採用した人が入社して活躍する姿を見られることです。社員の個人情報や評価に関わる情報を扱うため、社内でも話してよいこと・いけないことの区別をしっかりつける必要があります。
総務事務
総務事務は、社員が働きやすい環境を整える仕事です。備品や設備の管理、社内行事の運営、文書や契約書の管理、オフィスのレイアウト変更の手配など、仕事の範囲は会社によってさまざまです。「縁の下の力持ち」として周りを支えるのが好きな人に向いています。
やりがいは、職場の環境をよくすることで、社員全体の働きやすさに貢献できることです。担当する範囲が広く、突発的な依頼やトラブル対応も多いため、臨機応変に動ける柔軟さが求められます。
労務事務
労務事務は、社員の勤怠管理や給与計算、社会保険や雇用保険の手続きなど、働くうえでのルールやお金に関わる事務を担当します。法律や制度に関する知識が必要になるため、コツコツと学び続けられる人や、正確さを大切にできる人に向いています。会社によっては人事事務と一緒に担当することもあります。
やりがいは、給与や社会保険など、社員の生活に直結する大切な手続きを支えられることです。法律や制度が変わることもあるため、新しい情報を確認し続ける姿勢が大切です。
貿易事務
貿易事務は、海外との取引に必要な書類の作成や、船・飛行機の輸送手配、通関(税関での手続き)に関するやりとりなどを担当します。英語でのメールや書類に触れる機会が多いため、英語を活かしたい人や、手続きの流れを正確に管理できる人に向いています。
やりがいは、自分が手配した商品が海を越えて届けられる、スケールの大きな仕事に関われることです。書類の不備が輸送の遅れにつながることもあるため、細かい確認と期限の管理が欠かせません。
医療事務
医療事務は、病院やクリニックで受付や会計、カルテの管理、診療報酬の請求(レセプト業務)などを担当します。患者さんと接する機会が多いので、接客経験のある人や、相手の気持ちに寄り添った対応ができる人に向いています。
やりがいは、患者さんが安心して受診できるよう、医療の現場を事務の面から支えられることです。体調のすぐれない方への気づかいや、医療用語・制度の知識を身につける努力が求められます。
法律事務
法律事務は、法律事務所などで弁護士をサポートする仕事です。書類の作成や管理、裁判所や依頼者とのやりとり、スケジュール管理などを担当します。機密性の高い情報を扱うため、守秘意識が高く、ていねいで正確な仕事ができる人に向いています。
やりがいは、依頼者の問題解決に事務の立場から関われることや、法律の知識が自然と身についていくことです。書類の期限が厳格に決まっていることが多く、スケジュール管理の正確さが特に重要です。
学校事務
学校事務は、学校の運営を支える仕事です。窓口での対応や学費の管理、備品の購入、行事のサポートなどを担当します。私立の学校では一般の求人として募集されることが多く、公立の学校は自治体の職員として採用されるのが一般的です。子どもや教育に関わりたい人に向いています。
やりがいは、児童・生徒や保護者、先生方を支え、学校行事などを通して子どもたちの成長を身近に感じられることです。入学や卒業の時期は手続きが集中し、忙しくなりやすい傾向があります。
受付
受付は、会社の「顔」として来客対応や電話の取り次ぎ、会議室の予約管理などを担当します。第一印象が大切な仕事なので、明るい笑顔やていねいな言葉づかいができる人、接客や販売の経験がある人に向いています。
やりがいは、来客の方に「感じのよい会社だ」と思ってもらえるよう、会社の印象づくりに貢献できることです。受付を離れにくい仕事なので、空き時間に任されるほかの事務作業も含めて仕事内容を確認しておくと安心です。
秘書
秘書は、役員や上司のスケジュール管理、来客対応、出張の手配、資料の準備などを担当し、上司が本来の仕事に集中できるように支えます。気配りや先回りの行動が得意な人、ビジネスマナーに自信のある人に向いています。
やりがいは、上司から信頼され、仕事のパートナーとして頼りにされることです。上司の予定変更に合わせて急な調整が必要になることも多く、落ち着いて対応できる冷静さが求められます。
データ入力
データ入力は、紙の書類や手書きの情報などをパソコンに入力し、内容に誤りがないかをチェックする仕事です。人と話す機会は比較的少なく、集中して作業に取り組める人や、同じ作業をコツコツ続けるのが得意な人に向いています。
やりがいは、入力のスピードや正確さが目に見えて上達していくことです。単調に感じる場面もあるため、集中を保つ工夫が必要です。データ入力だけの求人は多くないため、一般事務の業務の一部として担当するケースもよくあります。
カスタマーサポート系事務
カスタマーサポート系事務は、お客さまからのメールや電話での問い合わせに対応しながら、受注処理や対応内容の記録、関連部署への連絡などを行う仕事です。コールセンターや接客の経験がある人は、その経験をそのまま活かしやすい職種です。
やりがいは、お客さまの困りごとを解決し、感謝の言葉を直接もらえることです。問い合わせの内容によっては対応が難しい場面もあるため、社内の担当者とうまく連携して解決に導く力が求められます。
事務職の種類別に必要なスキル・資格
事務職は、多くの種類で資格がなくても応募できます。ただし、関連する資格や知識があると、仕事の理解が早くなったり、応募の際にアピール材料になったりします。種類ごとに役立つスキルや資格を整理してみましょう。
| 事務職の種類 | 役立つスキル | 関連する資格の例 |
|---|---|---|
| 一般事務・データ入力 | Word・Excelの基本操作、正確なタイピング | MOS |
| 営業事務 | Excelでの集計、電話・メール対応 | MOS |
| 経理事務 | 数字の管理、会計ソフトの操作 | 日商簿記検定 |
| 人事・労務事務 | 個人情報の管理、給与計算の知識 | 給与計算実務能力検定 |
| 総務事務 | 段取り力、文書管理 | ビジネス文書検定 |
| 貿易事務 | 英語での読み書き、書類管理 | 貿易実務検定、TOEIC |
| 医療事務 | 受付・会計対応、医療用語の知識 | 医療事務の民間資格 |
| 受付・秘書 | ビジネスマナー、言葉づかい | 秘書検定 |
資格は「必須」ではなく「あると有利」なものがほとんどです。まずは応募したい種類を決めて、その仕事に役立つ資格を1つ選んで学んでみるとよいでしょう。資格ごとの特徴は、事務職におすすめの資格5選の記事でくわしく紹介しています。
資格より先に身につけたいExcelの基本
多くの事務職で共通して使うのがExcelです。資格の勉強を始める前に、まずは次のような基本操作ができるようにしておくと、どの種類の事務職でも役立ちます。
- 表の作成と、罫線・セルの書式設定
- SUM(合計)やAVERAGE(平均)などの基本的な関数
- 並べ替えやフィルターを使ったデータの整理
- VLOOKUPなど、ほかの表から情報を探して表示する関数
どの種類でも役立つ共通スキル
- パソコンスキル:Wordでの文書作成、Excelでの表計算や簡単な関数の利用
- コミュニケーション力:社内外の人とのやりとりや、報告・連絡・相談
- スケジュール管理:締め切りを守り、複数の仕事の優先順位をつける力
- 正確さ:数字や文字の入力ミスに気づき、確認を習慣にする姿勢
未経験から始めやすい事務職の種類
未経験から事務職をめざす方には、次の種類が特に始めやすいといえます。いずれも入社後の研修やOJT(先輩に教わりながら仕事を覚える方法)で業務を覚えやすく、未経験OKの求人も見つけやすい職種です。
- 一般事務:事務の基本を幅広く身につけられ、次のステップの土台になる
- 営業事務:営業や販売の経験があると、取引先とのやりとりに活かしやすい
- 受付:接客や販売の経験を、来客対応や電話対応にそのまま活かせる
- データ入力:パソコンに慣れていれば始めやすく、事務の入り口として選びやすい
- カスタマーサポート系事務:コールセンターや接客の経験を活かしやすい
一般事務の1日の流れ(例)
未経験から始める方が多い一般事務の1日の流れを、例として紹介します。実際のスケジュールは会社によって異なります。
- 9:00 出社、メールの確認、その日の仕事の優先順位を整理
- 10:00 書類の作成やデータ入力、郵便物の仕分け
- 12:00 お昼休憩(電話当番を交代で担当する職場もある)
- 13:00 電話・来客対応をしながら、各部署から依頼された資料の作成
- 15:00 備品の在庫確認や発注、請求書などの書類のチェック
- 17:00 翌日の準備、上司への報告をして退社
専門事務は「アシスタント」から始める方法も
一方で、経理事務や貿易事務、労務事務などの専門事務は、未経験可の求人もありますが、知識や経験がある人が優先されることもあります。興味がある場合は、資格の勉強を始めたり、アシスタント職から挑戦したりするのが現実的な方法です。実際にどんな求人があるかは、未経験OKの事務職求人で種類ごとに確認してみましょう。
前職の経験から選ぶ事務職の種類
未経験から事務職をめざす場合、前職で身につけた経験を活かせる種類を選ぶと、応募書類や面接で強みを伝えやすくなります。代表的な前職別に、相性のよい事務職の種類をまとめました。
| 前職 | 相性のよい事務職の種類 | 活かせる経験 |
|---|---|---|
| 販売・接客 | 受付、営業事務、医療事務 | 来客対応、言葉づかい、レジでの金銭管理 |
| 営業 | 営業事務、一般事務 | 取引先とのやりとり、見積や受注の流れの理解 |
| 飲食 | 一般事務、総務事務、受付 | 段取り力、スタッフ間の連携、在庫・発注管理 |
| 介護・福祉 | 医療事務、一般事務、人事事務 | 記録の作成、相手に寄り添った対応、チームでの連携 |
| コールセンター | カスタマーサポート系事務、営業事務 | 電話・メール対応、パソコンでの入力、記録の管理 |
| 店長・リーダー経験 | 総務事務、人事事務 | シフト管理、スタッフの採用・育成、売上管理 |
経験の「共通点」を探すのがポイント
たとえば、販売職で「在庫管理や発注を担当していた」経験は、営業事務の受発注管理と共通しています。介護職で「利用者さんの記録をていねいに書いていた」経験は、正確に書類を作成する力として事務職で評価されます。前職の仕事を細かく分解し、事務の仕事と重なる部分を見つけることで、未経験でも説得力のあるアピールができます。
応募書類でのアピール例
前職の経験を、応募する事務職の種類に結びつけて伝えた例を紹介します。自分の経験に置きかえて参考にしてください。
例文:前職ではアパレル販売員として5年間勤務し、店舗の在庫管理と商品の発注を担当していました。売れ行きを見ながら発注数を調整し、欠品や過剰在庫を減らすために、Excelで売上と在庫の一覧表を作成して毎週チェックしていました。この経験で身につけた数字の管理とお客さまへのていねいな対応を活かし、営業事務として受発注管理や取引先とのやりとりで営業担当の方を支えたいと考えています。
例文:介護職として4年間、利用者さんの介護記録の作成やご家族への連絡を担当してきました。記録は後から見た人にも正しく伝わるよう、事実を正確に、わかりやすく書くことを心がけていました。また、体調のすぐれない方の気持ちに寄り添った声かけを大切にしてきました。これらの経験を活かし、医療事務として患者さんが安心して受診できる受付対応と、正確な事務処理に取り組みたいと考えています。
自分の性格や強みから考えたい方は、事務職に向いている人の特徴7選もあわせて読んでみてください。
自分に合った事務職の種類を選ぶ3つのポイント
1.「人と関わる量」で選ぶ
事務職は種類によって、人と関わる量が大きく異なります。受付や営業事務、カスタマーサポート系事務は社内外の人とやりとりする機会が多く、データ入力や経理事務は、パソコンに向かって集中する時間が長めです。人と話すのが好きか、黙々と作業するのが好きかを考えると、候補を絞り込みやすくなります。
2.「興味のある分野」で選ぶ
医療に関心があるなら医療事務、英語を活かしたいなら貿易事務、教育に関わりたいなら学校事務のように、興味のある分野から選ぶ方法もあります。興味のある分野の仕事は、覚えることが多くても前向きに取り組みやすく、長く続けやすいものです。
3.「将来どうなりたいか」で選ぶ
数年後に専門性を身につけて年収アップをめざしたいなら、経理事務や人事・労務事務などの専門事務につながる種類を選ぶのがおすすめです。一方で、家庭との両立を重視したいなら、残業が少なめの職場や、勤務時間の調整がしやすい求人を優先するのもよいでしょう。種類ごとの年収の傾向は、事務職の年収の記事で解説しています。
迷ったときは条件の優先順位を書き出す
候補がいくつかあって決めきれないときは、次の順番で自分の考えを書き出してみると整理しやすくなります。
- 事務職で働くうえで「これだけは譲れない」条件を3つまで書く(例:土日休み、残業少なめ、通勤時間など)
- 人と話す仕事と、集中して作業する仕事のどちらが好きかを考える
- 前職で「楽しかった」「褒められた」業務を思い出し、近い種類の事務職を選ぶ
- 候補の種類ごとに求人をいくつか見て、仕事内容や条件を比べる
書き出してみると、自分が本当に大切にしたいことが見えてきます。1つの種類に決めきれなくても問題ありません。2〜3種類を候補にしながら、求人を比べて考えていきましょう。
求人での職種名の違いにも注意
同じ種類の事務職でも、求人では「オフィスワーク」「アシスタント」「バックオフィス」「営業サポート」「経理アシスタント」など、さまざまな職種名で募集されています。職種名だけで判断せず、仕事内容の欄を読んで「実際にどんな業務を担当するのか」を確認しましょう。たとえば「一般事務」という名前でも、仕事の大半が電話対応という求人もあれば、経理の補助が中心という求人もあります。
人気の職種だからこそ、選び方が大切
厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年7月分)」によると、一般事務の職業の有効求人倍率は0.28倍で、全体の有効求人倍率1.18倍と比べて低い水準です。一般事務は仕事を探している人に対して求人が少なく、応募が集まりやすい職種だといえます。
そのため、一般事務だけに絞るのではなく、営業事務や総務事務、受付、医療事務など、自分の経験を活かせる種類にも視野を広げると、応募できる求人の選択肢が増えます。複数の種類を候補にしておくことが、事務職への転職を成功させるコツのひとつです。
事務職の種類ごとに広がる将来のキャリア
事務職は、経験を積むことでキャリアの選択肢が広がっていく仕事です。最初に選んだ種類から、次のようなステップアップが考えられます。
- 一般事務 → 経理事務、人事事務、総務事務などの専門事務へ
- 営業事務 → 営業事務のリーダー、営業企画のサポート、購買・物流の事務へ
- 経理事務 → 決算業務の担当、経理の管理職、会計の専門職へ
- 人事・労務事務 → 採用担当、労務のスペシャリスト、人事制度の運用へ
- 受付・秘書 → 役員秘書、総務事務、社内のコミュニケーションを支える役割へ
- カスタマーサポート系事務 → チームのリーダー、業務改善やマニュアル作成の担当へ
特に経理事務や人事・労務事務などの専門事務は、経験を積むほど任される仕事の幅が広がり、社内での評価や転職時の選択肢にもつながりやすい職種です。最初は一般事務や営業事務からスタートし、日々の仕事の中で「お金の管理に関わる業務が好き」「社員の手続きをサポートするのにやりがいを感じる」といった自分の適性を見つけてから、専門事務をめざすのもよい方法です。
どの種類からスタートしても、事務の基本スキルは他の種類の事務職でも活かせるので、「最初の一歩」で完璧な選択をする必要はありません。まずは自分が興味を持てて、無理なく続けられそうな種類から始めてみましょう。
事務職の種類についてよくある質問
Q. 未経験なら、どの種類の事務職がおすすめですか?
一般事務や営業事務、受付がおすすめです。未経験OKの求人も見つけやすく、事務の基本を幅広く身につけられます。前職で接客や営業の経験がある方は、その経験を活かしやすい営業事務や受付を検討してみるとよいでしょう。
Q. 資格がなくても専門事務に応募できますか?
求人によっては応募できます。経理事務や医療事務などでも、未経験可・資格不問の求人はあります。ただし、知識がある応募者が優先されることもあるため、関連する資格の勉強を始めていることを伝えると、意欲のアピールにつながります。
Q. 事務職の種類によって、年収は違いますか?
違いがあります。一般的には、経理事務や貿易事務、労務事務などの専門性が高い職種ほど、経験を積んだあとの年収が上がりやすい傾向があります。ただし、年収は求人や地域・企業規模によって大きく異なるので、求人ごとに条件を確認しましょう。
Q. 人と話すのが苦手でも事務職はできますか?
できます。データ入力や経理事務など、比較的パソコンに向かう時間が長い種類もあります。ただし、どの事務職でも社内の人との報告・連絡・相談は必要なので、最低限のコミュニケーションは求められると考えておきましょう。
Q. 在宅でできる事務職の種類はありますか?
データ入力やカスタマーサポート系事務、経理事務などの一部では、在宅勤務やテレワークを取り入れている求人もあります。ただし、未経験の場合は、仕事を覚えるまで出社が必要になることが多いので、求人票の勤務条件をよく確認しましょう。
Q. 一度選んだ種類から、別の種類の事務職に変われますか?
変われます。事務職で身につけたパソコンスキルや書類作成の経験は、ほかの種類の事務職でも活かせます。社内の異動や、経験を活かした転職で別の種類へキャリアチェンジする人も少なくありません。
まとめ:事務職の種類を知って、自分に合う仕事を選ぼう
事務職には、一般事務や営業事務のように幅広い業務を担当する種類から、経理事務や貿易事務、医療事務のように専門知識を活かす種類まで、さまざまな種類があります。人と関わる量、興味のある分野、将来のキャリアの3つの視点で考えると、自分に合う事務職の種類が見えてきます。
未経験の方は、前職の経験を活かせる種類を中心に、複数の種類を候補にして求人を探してみましょう。まずは未経験OKの事務職求人で、どんな種類の事務職の募集があるのかチェックしてみてください。
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